肌荒れ・シミ

公開日:2016/05/17

山口 広平 先生

この記事を監修したドクター

帝京大学ちば総合医療センター産婦人科 助教山口 広平 先生

肌荒れの原因はなんでしょうか?

肌荒れを大別すると、①化粧品が合っていない、②皮膚が弱っている、この二つが大きな原因です。①では、使用した部位は、顔も体も同じ症状が出現することが多いのに対して、②では、いつもの化粧水がしみたり、何を塗ってもうるおわない、化粧のりが悪いという状態になります。

肌荒れの多くは、皮膚が弱っていることで起きています。皮膚が弱くなる原因は、自分に合ったスキンケアができていないことがあげられます。

皮膚科では肌荒れをこのように診断します

まず、洗顔方法(何を使ってどんな洗い方をしているか、お化粧の仕方など)を詳しく問診します。また、生活環境、食事の内容、胃腸の調子や睡眠の長さや質、ストレスを溜めやすいかどうかも、診断と治療方針を立てる上で大事なチェック項目です。

肌ケアの基本は、洗顔、保湿、日焼け止めです!

肌荒れ対策の基本は、「洗顔」「保湿」「日焼け止め」です。この3つを行えば、特殊な治療や高価な化粧品を使わなくても、肌荒れ、シミ、しわなど、皮膚の老化スピードを緩やかにすることは可能です。

部位によって皮脂の分泌量が異なります。洗顔する場合は、Tゾーンはしっかりと、それ以外はサッと洗い流す程度で充分です。お湯でなく、水での洗顔をおすすめします。

保湿の方法としては、自分の皮脂は一番のバリアですから洗い過ぎないようにし、基礎化粧品は好きなもので構わないので、皮脂の少ない部分を念入りに保湿します。

日焼け止めクリームは、1年中塗りましょう。朝塗って安心せず、2~3時間に1度重ね塗りします。日常の生活では、SPF30程度、PA(++)で充分ですが、長時間戸外にいる場合はSPF50、PA(+++)をおすすめします。

できてしまったシミには、ビタミンCとトラネキサム酸を内服します。ビタミンCやハイドロキノンなどの外用薬も有効です。クリニックでの光線治療、美肌治療なども効果的です。

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