思春期が早い(思春期早発症)

思春期のからだの変化と時期

女の子の思春期は、女性ホルモンが徐々に増えていくことによって、乳房が発育して胸が大きくなることから始まり、陰毛や腋毛が生え、生理(月経)へと進んでいきます。それと同時に女性ホルモンの作用によって、骨の成熟が進み、急に身長が伸びたりします。これらの変化を二次性徴と呼びます。

平均的には9歳過ぎから胸が大きくなりはじめ、12歳台で生理が来ますが、個人差が大きく、早い人と遅い人では4年くらいの幅があります。

思春期早発症とは?

7歳6か月以前に乳房発育が、8歳以前に陰毛・腋毛発生が、10歳6か月以前に生理が起こると早い方だと考えられます。このように二次性徴が早く起こることを「思春期早発症」と呼びます。ですが、思春期の始まりは助走のような期間でもあります。一度進み始めた思春期がゆっくりになったり、止まったりすることも多いのでしばらく経過を見ていくことも重要です。

女の子の「思春期早発症」は大部分が個性の範疇と考えられる体質性のものですが、まれに脳や卵巣などの病気が原因のことがあるので、病院で検査をしておくことが必要です。

病院でどのようなことをしますか?

二次性徴が早くきたお子さんでは、定期的に身長の伸びや骨の成熟度合い(手の骨の写真で判定します)、血液検査でホルモンの数値などを調べます。

「思春期早発症」と診断されるお子さんは、二次性徴の出現に伴って、骨の成熟が進み、身長の急な伸びが見られます。血液検査でも卵巣を刺激するホルモンや女性ホルモンが思春期レベルに増えています。多くの場合は体質性ですが、「思春期早発症」の原因となる病気が隠れている可能性が考えられた場合には追加検査を行います。

どのような時に治療が必要になりますか?

思春期が早く進むと、2つの問題が出てきます。1つは、周りのお友達より早く思春期が来てしまったことが、ご本人の精神的な負担になるかもしれないことです。もう1つは、骨の成熟が早く進むと、早く身長が止まってしまうため、成人身長が低くなってしまうかもしれないことです。これは思春期が始まってから伸びる身長が限られているからです。

ですが「思春期早発症」でも、進み方には個人差が大きく、治療をしなくても良い場合も多いです。経時的に経過を観察し、治療が必要かどうかを医師と相談する必要があります。