Q36.「違う病院でもらった複数の薬を一緒に飲んでも大丈夫でしょうか?」
A36.「自己判断で飲むのはやめましょう。専門家の指示に従って服薬しましょう。」
服薬の際に注意すべきこと
患者さんの自己判断で複数の薬を一緒に飲むことは絶対にやめましょう。薬の種類によっては一緒に飲んではいけない組み合わせもあります。また、薬同士が作用して、キタイてしている薬効が得られない場合があったり、逆に薬効が強く出てしまい体に影響することもあります。今は、コンビニなどでも気軽に薬を買い飲むことができるようになっています。市販されている風邪薬や解熱鎮痛剤なども薬効が重なったりすることがありますし、食べ物や飲み物、サプリメントが影響を与えることもあります。
また、最近関心の高い漢方薬にも副作用や相互作用があります。例えば、痛み止めとして使われている「芍薬甘草湯」、婦人薬として使われる「加味逍遥散」などに含まれる甘草を必要以上に摂取するとその成分のグリチルリチンの副作用で、むくみや高血圧などの症状が出ることがあります。複数の薬を飲む場合や降圧剤などの西洋薬と併せて飲む場合は注意が必要です。しかし、西洋薬(副腎皮質ホルモン剤、抗がん剤など)と併用することで副作用を抑えることができる漢方薬もあります。
どう対応したらいい?
薬は「両刃の剣」といわれるように使い方を間違えると、症状が良くなるどころか、悪化させたり、思わぬ副作用が出ることがあります。薬を正しく使い、副作用などを防ぐには、まず患者さん自身が飲んでいる薬についての知識を高めることが必要です。もちろん薬剤師や医師、看護師などの専門家のアドバイスや指示のもと、正しく薬を使うことが大切です。
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