厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修

Q15.「体のいたるところにかゆみがあり困っています。」

A15.「肌の乾燥を防ぎ、お酒の飲み過ぎや辛い食物の食べ過ぎを避けましょう。症状がひどい場合には、塗り薬や内服治療があります。」

この記事を監修したドクター:鶴賀哲史先生
最終更新日:2024/02/13

どんな症状? どんな病気?

          

皮膚が乾燥すると痒くなります。乾燥の激しい冬や季節の変わり目に起きやすい、『皮脂欠乏性湿疹』です。身体の中心部から離れた部位(すねなど)では皮脂の分泌が少ないので、症状が強くなります。冬場に体が温まると痒くなり、ひどい場合には夜眠れないこともあります。

アトピー性皮膚炎でも同じような症状があります。年齢によって症状や部位が異なり、痒みが強く、よくなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。多くは学童期によくなりますが、成人しても症状が続くこともあります。

また、体にポツポツと痒みのある膨疹ができるのが蕁麻疹です。通常は1時間ほどで良くなりますが、また別のところに出てくることがあります。症状が重い場合は、鼻づまりや気道浮腫、下痢や腹痛などの胃腸症状を伴うこともあります。

どんな診察をするの?

皮脂欠乏性湿疹や蕁麻疹は見た目でわかります。アレルギーかどうかは血液検査や家族歴(喘息やアトピー性皮膚炎などがあるかどうか)で判断します。また、肌の状態(乾燥しやすい、刺激に弱い)なども考慮します。

治療や対処法は?

お風呂では石鹸で体をゴシゴシ洗いすぎないように注意しましょう。タオルやスポンジも柔らかいものを使って、皮膚に傷がつかないようにします。湯船の温度は38~39℃にし、長湯も避けましょう。血行が良くなると痒みが強くなるので、飲酒や辛い食べものは避けましょう。外用薬としては、保湿が基本です。ワセリンが低刺激で皮膚にやさしいですが、ベタつきが気になるかもしれません。ドラッグストアなどで購入できるスキンローションでも構いません。強い痒みがある場合には、ステロイドの軟膏を短期間だけ使用することもあります。内服治療では抗アレルギー薬があります。