厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修

Q14.「デリケートゾーンがかゆくて困っています。」

A14.「洗いすぎに注意して患部を清潔に保ちましょう。」

この記事を監修したドクター:鶴賀 哲史 先生
最終更新日:2023/10/4

どんな症状? どんな病気?

          

女性外来で多い症状にデリケートゾーンのかゆみがあります。おりものや月経血、生理用ナプキンによる刺激が原因のことが多いですが、原因がわからないこともあります。デリケートゾーンは、もともと角質が薄く、尿道口や肛門に近く雑菌が侵入しやすいという特徴があります。汚れがかゆみの原因と考えて必要以上にゴシゴシ洗うと、皮膚のバリア機能が低下し、かえってかゆみが強くなってしまいます。

どんな診察をするの?

婦人科の内診で、皮膚の状態、おりものや腟内の状況を確認します。細菌のほかに白癬やカンジダなどの真菌感染のこともありますので、おりものの顕微鏡検査や細菌培養検査をすることもあります。非常にまれですが、パジェット病という腫瘍性病変のこともありますので長く続くようであれば病理学的検査を行うこともあります。

治療や対処法は?

適度な清潔が大切です。石鹸で洗いすぎたり、トイレのたびに洗浄機を使ったりすると、常在菌まで洗い流してしまい皮膚も乾燥してしまいます。デリケートゾーン用の洗浄剤で洗うか、ぬるま湯でさっと洗います。通気性のよい綿の下着の着用をお勧めします。ナプキンも自分にあったものを選びましょう。トイレットペーパーは皮膚に優しい柔らかいものを使います。症状がひどくナプキンの使用がつらい場合は、ナプキンの中央にワセリンなどの軟膏を塗って皮膚を保護するのもよいでしょう。真菌感染がある場合には、抗真菌薬の腟錠を腟内に入れたり、抗真菌薬の軟膏を外陰部に塗ったりします。