Q6.「頭痛がひどくて悩まされています…」
どんな症状? どんな病気?
頭痛は女性の多くが悩まされている症状の代表といえます。慢性頭痛は、「緊張性頭痛」と「片頭痛(血管性頭痛)」、とその他に分類されます。
「緊張性頭痛」は、頭痛の多くを占める、肩(首)こり頭痛で、首筋の痛みや非回転性のめまい(頭がフラフラしたり、グラグラ揺れている感じ)、軽いむかつき、吐き気、嘔吐を伴います。朝は症状が軽く、疲れがたまるにつれて症状も悪化していくのが特徴ですが、睡眠の質が悪いと起床時から症状が重いこともあります。
片頭痛は、ズキズキとした症状が片側に起きる頭痛で、血管の拡張が原因です。閃輝暗点(太陽を突然見た時のようなキラキラした点が現れる症状)などの前兆を伴います。女性に頻度が高く、月経前に多くなります。また、血管拡張をうながす食品(チョコレートなど)を摂取した後、性交後、水泳後、力んだ後などに起こる片頭痛もあります。
どんな診察をするの?
慢性頭痛の原因としては、副鼻腔炎、下垂体炎、低髄液圧症候群、髄膜炎、硬膜炎、睡眠時無呼吸などがあります。
突然「今までに経験したことのない」強烈な痛みを伴う頭痛の場合は、クモ膜下出血、頭蓋内出血、脳腫瘍などの緊急性のある疾患の可能性があり、慢性頭痛とは明らかに異なります。
頭痛の頻度が増加した場合や鎮痛剤が効かない、発熱や意識障害、麻痺や物が二重に見えるなどの症状がある場合は神経内科での検査をおすすめします。
治療や対処法は?
緊張性頭痛には鎮痛剤が有効です。内服を我慢する人もいますが、筋肉の疲労により起こる頭痛ですので、我慢して症状が悪化することがあります。鎮痛剤以外には、熱いタオルで首筋を温める、ストレッチを行うなどが効果的です。また、良質の睡眠をとることも必要です。
片頭痛には、鎮痛薬ではなくスマトリプタン製剤が効果的です。