プレコンセプションケアとは?

公開日:2025/12/04

国立成育医療研究センター

この記事を監修したドクター

子どもと女性のための病院と研究所国立成育医療研究センター

「プレコンセプションケア」は略して「プレコン」とも呼ばれ、かつては健康な妊娠・出産を目指す「妊娠前のケア」という概念でしたが、今は性別を問わず生涯にわたり身体的・精神的・社会的(バイオ・サイコ・ソーシャル)に健康な状態であるための取組みのことです。

プレコンセプションケアとは?

コンセプション(Conception)には「受胎・妊娠」という意味があります。プレ(pre)コンセプションですので直訳すると「妊娠前のケア」とも読めますが、今は必ずしも「妊娠・出産・子どもを持つこと」が目的のヘルスケアではないとされています。
プレコンセプションケアは、若い世代が将来のライフプランを考えながら、日々の生活や健康と向き合うことです。しかしこのことは、「今の自分」や「将来の自分」の健康だけでなく、次の世代を担う子どもの健康にもつながるのです。妊娠や出産を希望しない方にとっても、性や妊娠・出産について正しい知識を持つことは、自分や相手を守る大切なことです。プレコンセプションケアは、人生100年時代に自分らしい幸せ(well-being)を実現するための新しいヘルスケアとして注目されています。
まずは「現在の自分の状況を見直してみる」、つぎに「生活をととのえる」、「必要な検査やワクチンをうける」、「かかりつけ医をもつ」そして「人生をデザインしてみよう」とアクションを進めていきましょう。

自治体によっては、検査やカウンセリングに対する助成事業があります。
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/preconceptioncare

プレコンセプションケアはなぜ必要か?

●自分の生涯における健康づくりのため
子どもを持つか持たないかにかかわらず、若いうちから健康や性・妊娠・出産に関する正しい知識を持つことは、自分自身の健康を守ることに繋がります。また、自分だけでなく大切な相手を守るためにも重要な知識です。人生100年といわれる長い人生の中で、健康で自分らしい生き方を選ぶためにも、少しでも早くから取り組んでいきましょう。

●健康な妊娠や次世代の健康のため
近年、出産年齢の高年齢化が進んでいることから、リスクの高い妊娠が増加しています。また、不調を我慢し続けた結果、不妊の原因になることもあります。さらに、若い女性のやせや肥満も増えており、産まれてくる赤ちゃんの低出生体重や巨大児などのリスクを高めることがわかっています。思春期など早い時期からプレコンセプションケアに取り組み、妊娠前のリスクを減らしていくことで、子どもを持ちたいと思った際の健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康にもつながっていきます。

プレコン・チェックシート

もっとすてきで健やかな自分になるために、「今の自分」を見つめるための「プレコン・チェックシート」が用意されています。自分の日常や健康状態に目を向けて、できることから一つずつ、チェックを増やしていきましょう。

女性用チェックシート

男性用チェックシート

プレコンセプションケアについて、詳しくはこちらのページもご覧ください。

こども家庭庁「はじめよう プレコンセプションケア」
https://precon.cfa.go.jp/
国立成育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/

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