厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修

Q.「GBS陽性と言われましたが、どういう意味でしょうか?」

GBSとはB群溶血性レンサ球菌の略で、妊婦さんの6-10%が喉や腟の中、外陰部に保有している細菌です。保菌しているといってもお母さんへ病気を引き起こすことはありませんが、分娩の際に赤ちゃんへ感染すると稀に肺炎や髄膜炎、敗血症を来すことが知られています。この菌にはペニシリンなどの抗菌薬が効いてくれるので保菌者の妊婦さんには、分娩開始時や前期破水時から赤ちゃんが生まれるまでの間に十分な抗菌薬が投与されます。切迫早産のようなときには妊娠中に治療することもあります。