女性の包括的健康支援とは?(ライフコースアプローチ)
公開日:2016/05/18
女性の健康問題は妊娠・出産や婦人科系の疾患だけではありません
今、世界のヘルスケアは“ライフコースアプローチ”へ
その中で、リプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)の考え方が1990年代に提唱され、少なくとも、望まない性交や妊娠、性感染症(STD)などのリスクから女性が守られて、ひとりひとりの健康が実現できることが目指されるようになりました。
そして今、世界のヘルスケアは、病気やリスクの予防を、胎児期・幼少時から成熟期(生産期)、老年期までつなげて考えアプローチしようという動きに向かっています。これを、ライフコースアプローチといいます。
メタボリックシンドローム予防や、子宮がん、乳がん検診など、もちろん重点項目は必要ですが、理念として、また体制として、健康を一生涯継続し、次世代に受け継がれるものとして捉え、支援していこうとする試みです。
我が国でも、これまで、女性の健康に関して、妊娠出産に関する「母子保健制度」、そして、検診を普及させがん死亡を減らすことを目的とした「子宮がん乳がん検診の公費補助」が行われてきました。
女性の生涯にわたる包括的な健康支援実現へ向けて
女性の健康ガイド