ヘルスケアラボ健康相談窓口
過食(吐かない)
20年程前にパニック障害と診断され、鬱の薬を沢山長い間飲み続けました。
古いタイプの薬だったようで、過食(吐かない)になり食べることがやめられず、20キロ太ってしまいました。(子宮の病院でホルモン治療もしていた)
いくつか病院を変え、今は減薬しラモトリギン100mgと時々飲むロラゼパム0.5mgで安定しています(双極性障害と診断)。ただ異常な食べ方がやめられず、高血圧をはじめ様々な病気にかかり、常に胃や頭が痛く体調が悪い状態が続いて苦しいです。
今の先生は「自分で努力しないと」と言う考えの方で、話を聞いていただけなくて病院もいくつか探しましたが、どこも専門外と言われ困っています。よろしくお願い致します。
ヘルスケアラボからの回答
ご相談いただきありがとうございます。
長年にわたる経過の中で、現在は双極性障害の適切な治療により安定されていると伺い、ご自身で精神科主治医の先生とのやりとりを重ねられた結果ではないかと推察しております。高血圧や頭痛、腹痛などに苦しんでおられるにもかかわらず、精神症状がその影響を受けて悪化することなく安定を維持できておられるところには、何か工夫があるのだろうかと関心を持ちました。またそんな中で、さらに食行動の改善にむけて積極的に取り組もうとされている姿勢に感服しました。
さて、相談者さんと「異常な食べ方」とのお付き合いは20年前にさかのぼります。今現在、からだの症状への影響をなんとか減らしたいと考えておられ、ご自身でもさまざまな努力されてこられたのではないかと思います。今までにどのようなことを試みられたのでしょうか。どんなことは役に立って、どんなことは役に立たなかったのでしょうか。
食行動を改善する上で、もう一つ大切なことは、この「異常な食べ方」が相談者さんの役に立っていることがあるとしたら、どんなことだろうか、という視点です。何らかの対処行動として過食が役に立っているのであれば、そのかわりとなる対処行動を見つける必要があります。
一般的に精神科の外来診療の時間内で、これらのことをじっくり話し合う時間を取ることは難しいことが多いので、診察時にはご自身の取り組みを報告していただくことになるのではないかと思います。心理療法やカウンセリングなどを併用されることも選択肢の一つですが、事前に主治医の先生とよくお話し合いいただき、全体的な治療方針がブレないようにすることが重要だと考えます。
すでにご存知かと思いますが、双極性障害のように気分の変動を伴う疾患では、精神症状に伴って、食欲や体重も変動します。今回ご相談の場合には精神症状とは独立して過食が存在しているようですが、くれぐれも主治医の先生と情報を共有し、現在の精神症状の安定を維持しながら、身体症状の改善に向けて取り組んでいただけたらと思います。
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