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予想以上の体重減少
在宅勤務を続けているのですが、健康のためにと思って11月の末頃から昼ご飯をポトフ(きゃべつ、たまねぎ、ニンジンと若鶏の骨付き肉)に置き換え、朝夜は普通に食べる生活をウィークデイに続けていました。炭水化物は朝にパンかご飯、夜は炭水化物はもとから食べておらず、昼はもともとは食べていましたがあまり食べなくなりました。
すると12月末の時点で体重が大幅に減少し、11月末で50キロ弱あったのが12月末で45キロに、さらに1月半ばには44キロ前後まで減ってしまいました。身長161センチなので明らかに痩せすぎなのですが、これに気づいてから食事をもとに戻したものの、なかなか体重が増えません。日に日に自分の体がやせ細っていくので、とても不安です。
内科を受診し血液検査を待っていますが、恐怖心から緊張状態が続いて、とても不安です。結果を待ってからおそらく適切な科を受診すると思いますが、この間体重をせめて維持したいのですが、何に気を付ければよいでしょうか。このまま体重がなくなっていくのではととても怖いです。
ヘルスケアラボからの回答
ご質問ありがとうございました。思いがけないダイエットの成果に驚いて、体重が減る病気があるのではないかとご心配ですね。
体重減少の原因は、
①摂取エネルギーが消費エネルギーより少ない
②消化吸収障害、下痢、糖尿病(尿に糖を捨ててしまう)などによる栄養素喪失
③バセドウ病などの代謝の亢進(食事量が増えても体重が減る)
です。すでに受診されて、②や③の有無は判明します。
ここでは、①の可能性を検討してみましょう。仕事は重労働ではなく50㎏を維持されていたので、体重当たりの必要エネルギーを30kcal/k体重として、最低でも30kcal/kgx50㎏=1500kcalは召し上がっていたでしょう。夕食の主食を抜くので、主たるエネルギー源は昼食で600~700 kcalは食べていらしたと想定します。
昼食を主食抜きのポトフにされました。ポトフには牛肉やジャガイモが入り、1人前は200 kcal以下の低カロリーな1品です。質問者の作られたポトフの主なエネルギー源は鶏肉だけです。野菜もカロリーがあるとお考えでしょうが、消化にエネルギーを使う上に糖質や脂質の吸収阻害作用があり、回答者は計算しません。
むね肉1片50g(健康志向のあなたはきっと脂肪の多い皮を捨てていると考えます)、約50kcalと概算してみましょう。これまでの昼食を最低でも650 kcalとすると、毎日600 kcal失っていることになります。11月末から1月半ばまでを50日間と概算して、600 kcalx50日=30000 kcalの喪失、1㎏体重を減らすには7200kcalですから、体重では4.2㎏の減少になります。従来の昼食のカロリーがさらに大きかった場合は、失ったカロリーはさらに多く、現況の体重減少を説明できます。
161㎝の方の健康体重は1.61x1.61x22(日本人で最も病気が少ないBody mass index)=57㎏で、この90~110%(51.3~62.7㎏)が適正範囲です。ダイエット前の50㎏(BMI:19.3)でもやや少ないと言えます。体重は骨密度と関係があります。重力、食事や栄養が影響しています。日本人女性の骨の健康にはBMI:20以上が必要と報告されています。ダイエットが必要な医学的根拠はなかったと言えます。検査で病気が否定されたら、その医療機関で管理栄養士の栄養指導を受けることをお勧めします。
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