厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修

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流産について

先日、残念ながら妊娠8週で稽留流産、その後1週間以内に、自然に外に出て行ってしまいました。
大量に出血したのは、赤ちゃん(と思われる)が出てしまった当日から翌々日くらいまでしたが、その後もだらだらと1ヶ月間出血が止まりません。インターネットで調べても、そもそも事例や情報が少なく、自分の体がおかしいのかと不安になります。
担当医に週1くらいでみてもらっていますが、「そろそろおさまる」と毎回言われるのみです。
わたしの体は大丈夫でしょうか。
自然に出てくるのを待つのではなく、手術をしたほうがよかったのでしょうか。

ヘルスケアラボからの回答

回答者:藤井 達也 先生
最終更新日:2022/12/8

全妊娠のうち15%程度が流産になると報告されています。妊娠12週未満で稽留流産となってしまった時の対応としては、今回のように自然排出を待つ待機的管理と、処置を行い積極的に排出を促す外科的治療の二つの方法が存在します。処置を行うことで、子宮内の妊娠成分をより確実に排出させることが期待できますが、その一方で子宮を傷つけてしまう危険性があります。また適切に処置を行ったにも関わらず出血が数カ月にわたり持続することがあります。胎盤ポリープや妊娠組織遺残(RPOC:retained products of conception)などと呼ばれている状態であり、待機的管理を行った場合にも、外科的治療を行った場合にも起こり得ます。

今回、自然排出後1カ月にわたり出血が持続しているとのことで、上記状態が最も考えられます。胎盤ポリープやRPOCの中には大量出血をきたす症例も存在するため注意が必要ですが、特別な治療を行わなくても数カ月以内に自然に止血する症例も少なくありません。定期的に通院を行い、しっかりと状態を把握することが重要となります。

関連記事として、下記のページも参照してみてください。
流産/死産と言われたときは
妊娠初期の流産治療について

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