ホットフラッシュ

公開日:2016/05/23

最終更新日:2024/01/19

秋下 雅弘 先生

この記事を監修したドクター

東京大学大学院医学系研究科老年病学教授秋下 雅弘 先生

共著:平池 修 先生

のぼせ・ほてり・発汗は、更年期障害の代表的な症状です

「ホットフラッシュ」とは、上半身ののぼせ、ほてり、発汗などが起こる、更年期障害の代表的な症状です。急に顔が熱くなったり、汗が止まらなくなったりする症状が一日に何回も出ては消えます。
「上半身だけ暑くて、のぼせて、食事もできないほど…」「冬でも突然、頭と顔に大汗をかくので恥ずかしくて人前に出られない…」など、更年期世代の女性に多い悩みです。

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ホットフラッシュの原因は?

ホットフラッシュは、ほかの更年期症状と同じく、女性ホルモンの分泌が急激に減って、バランスが崩れることが原因です。女性ホルモンは、卵巣から分泌されていますが、更年期になると、卵巣からホルモンが分泌されなくなります。

のぼせ・ほてりには、ほかの病気が隠れていることも…

ホットフラッシュだから…と自己判断しないでください。もしかしたら、血圧や甲状腺に異常がある可能性もあります。病院で検査してもらうことが大切です。
たとえば、ホットフラッシュに加えて、動悸、息切れ、頭重、手足のしびれなどがある場合は、“高血圧”の可能性があります。高血圧は、上が140mmHg以上、下が90mmHg以上です。 閉経以降、エストロゲンの減少によって血圧が高くなりやすいのです。高血圧は、脳卒中や心臓病などのリスクが高まりますから注意しましょう。
また、ホットフラッシュに、イライラ、発汗、脈が早くなる、体重減少などがある場合は、“甲状腺機能亢進症”の可能性も。甲状腺の病気は女性に多く、機能亢進症は甲状腺の機能異常のひとつです。甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で、代表的なものにバセドウ病があります。

更年期のホットフラッシュのファーストチョイス治療は?

更年期世代のホットフラッシュの治療法のファーストチョイスは、「ホルモン補充療法(HRT)」です。健康保険が適応されるので自己負担が少なく治療可能です。
ホルモン補充療法漢方薬を組み合わせることもできます。

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