熱っぽい(自律神経失調症)

公開日:2016/05/23

最終更新日:2024/02/13

鈴木 眞理 先生

この記事を監修したドクター

政策研究大学院大学名誉教授 跡見学園女子大学 心理学部臨床心理学科 特任教授鈴木 眞理 先生

共著:鶴賀 哲史 先生

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いつも熱っぽく、測ると熱があるなどの症状が…

健康な人の体温を脇の下で測ると約4分の1の人で37.0℃を超えています。つまり、37℃以上の熱があっても、病気とは限りません。体温は測るタイミングによって変動します。体温の日内変動と呼ばれており、早朝が最も低く、朝起きると徐々に上昇し、昼頃から夕方までは高く維持され、夜になると低下し始めます。 1日の変動幅は約1℃です。また、月経のある女性では、排卵日から月経が始まるまでは、月経が始まって排卵するまでの体温と比べて約0.6℃高くなります。

更年期世代の女性では「いつも熱っぽく、測ると自分の平熱より高い、あるいは熱がある」というような症状を感じることがあります。発熱以外に、次のような症状はないでしょうか?せき・痰などの呼吸器症状、腹痛・下痢などの腹部症状、発疹などの皮膚症状、関節の痛みや腫れ、耳や顔面の痛み、歯の痛みや歯肉の腫れなどはないでしょうか。まずは体温を毎日最低2回測って記録しておきましょう。熱の上がり下がり(熱型)は、発熱が病的なものかそうでないかを医師が判断するときに役に立ちます。

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隠れた病気がないか受診することが大切

発熱の原因となる三大疾患は、感染症、自己免疫疾患、悪性腫瘍です。一般に、微熱では重篤な病気は少ないものの、隠れた病気がないかどうかを、医師の診察を受けて、確実に除外しておきましょう。そのほか、花粉症やアルコール性肝障害などでも熱が出ることがあります。薬剤性の発熱の可能性もあるので、常用薬を確認しましょう。

自律神経失調による熱っぽさ

卵巣で作られるエストロゲンという女性ホルモンが低下すると、自律神経の司令塔である脳(視床下部)機能が乱れ、血管運動(血管を収縮させたり拡張させたりして血液の流れの調節をすること)が適切にできなくなります。その結果、微熱、のぼせ、顔のほてり、汗かきが起こります。これらの症状は医学用語で「ホットフラッシュ」と呼ばれ、閉経前後ではよく見られる症状です。

更年期障害のひとつの症状なら更年期障害の治療を

月経不順、あるいは、月経が停止して、更年期障害チェックで更年期障害が疑われる場合は、まずは日常生活の工夫でなるべく快適に過ごせるようにしていきましょう。通気性の良い服を着る、室温を下げる、深呼吸などのリラクゼーション、冷感シートで首筋を冷やすなどの対処が効果的です。婦人科を受診して、女性ホルモンや漢方薬治療を受けることもできます。生活リズムを見直し、ストレスを減らすことによって、自律神経の安定を図ることも大切です。

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