乳幼児の乳房発育

珍しいことではありません

まず、男の子も女の子も乳腺組織を持っています。そのため、新生児期はお母さんから胎盤を通して女性ホルモンをもらっているので、乳腺組織が反応して膨らむことがあります。お乳が出ることもありますが心配ありません。ほとんどが数週間の経過で自然と消えてしまいます。

また、新生児期を過ぎた0~2歳の女の子でおっぱいが大きくなることがありますが、これも珍しいことではありません。その他に症状がないので「早発乳房」と呼ばれます。

「早発乳房」はお子さんの発育に影響はなく、数か月から1-2年の経過で自然と消えてしまうので、治療する必要はありません。

どんな時に注意が必要ですか?

この「早発乳房」と区別する必要がある病気が「思春期早発症」です。「思春期早発症」はおっぱいが大きくなること以外の症状、たとえば身長の急な増加や、陰毛発育・生理などの二次性徴を伴ってくることがある病気です。本来は思春期になってから増加するべき女性ホルモンなどが、早い時期に増えてしまっている状態であり、おっぱいが大きくなること以外の症状が出てきます。女性ホルモンが、骨に働くと骨の成熟が進み身長の急な増加が起きたり、子宮に働くと生理が起きたりします。

「思春期早発症」が疑われるような症状がある場合は、病院を受診してください。もちろん、この時期の「早発乳房」のお子さんが「思春期早発症」を起こすことは少ないのですが、病院で診察を受けて、大丈夫だということを確認しておくと安心です。

病院でどのようなことをしますか?

お子さんの身長の伸びかたを確認したり、手の骨の写真を撮って成熟の度合いを調べたりすることが必要になります。血液検査をしてホルモンの数値を確認したり、お腹の超音波をすることもあります。