胃痛・胃もたれ

上腹部の痛みから原因をチェックします

□ 生ものや貝類を食べた ⇒ 「食中毒」
魚介類や、きのこ類、野草類などで起こりやすく、数分~数時間のうちに胃けいれんや吐き気が起こります。命にかかわることもあるため、必ず病院へ行きましょう。⇒内科・消化器内科を受診

□ 脂っこいものを食べたときに痛む ⇒ 「胆嚢炎」
脂っこいものを食べたあとに起こり、右上腹部から右肩にかけて痛くなるのが特徴です。胆石や細菌によって胆嚢に炎症が起こります。吐き気や発熱をともなうこともあります。⇒内科・消化器内科を受診

□ 空腹時や夜間に痛む ⇒ 「胃潰瘍」
空腹時や夜間に痛むのが特徴です。ピロリ菌という菌をもつ人に多く、ストレスが引き金となり、胃酸が出すぎて胃壁に穴があきます。ピロリ菌を除去する治療が中心です。⇒内科・消化器内科を受診

□ 空腹時や夜間にみぞおちが痛む ⇒ 「十二指腸潰瘍」
胃潰瘍と同じく、ピロリ菌が原因で、ストレスなどから胃酸過多に陥り、空腹時や夜間に痛みがあります。場所は、十二指腸のあるみぞおち周辺です。治療も胃潰瘍と同じです。⇒内科・消化器内科を受診

□ 発熱と焼けるような痛みがある ⇒ 「膵炎」
上腹部から背中にかけて差し込むような痛みがあります。吐いても楽にならず、発熱をともなうこともあります。胆石症やお酒ののみすぎが原因です。⇒内科・消化器内科を受診

だるさ、嘔吐、発熱をともなう ⇒ 「ウイルス性胃炎」
発熱があり、嘔吐や下痢も起こります。何らかのウイルスに感染して起こりますが、種類が多いため、特定は難しいことがほとんどです。冬場に多く、「お腹の風邪」と表現することもあります。⇒内科・消化器内科を受診

□ 鎮痛剤などをいつも服用している ⇒ 「薬による胃炎」
薬の副作用で胃痛が起こることがあります。鎮痛剤は、胃を荒らす副作用があり、胃痛の原因になります。医師や薬剤師に相談することが必要です。⇒内科・かかりつけ医に相談

□ 悩み事があり、考えると胃が痛む ⇒ 「ストレス性胃炎」
ストレスによって胃酸が出過ぎて、放っておくと胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こします。薬での治療だけでなく、休息やストレスを取り除くことも大切です。⇒心療内科を受診

原因はストレスによる胃酸過多です

イヤなことがあると、急に胃が痛くなるという症状は、ストレスで自律神経が乱れ、胃の調節機能を狂わせてしまうためです。

ストレスを受けると、自律神経の中で、交感神経が副交感神経より優位になります。すると、胃の粘膜にある血管が収縮して、血流が低下します。その後、収縮した血管が、次に拡張するとき、本来なら食べものを溶かす役割を果たしている胃酸が分泌されますが、消化すべき食べものがないと、胃酸は自分の胃粘膜を攻撃します。これで胃痛が起こります。

予防には食事をゆっくり楽しんで食べること

現代社会でストレスを感じないように、というのは難しいことですが、クヨクヨしない、考えすぎない、「まあいいか」の精神をもつことがいちばんの解決策です。

逆に、胃酸が足りずに起こるのが、胃もたれです。食べものに対して、消化液が間に合わずに、消化不良を起こします。食べ過すぎだけでなく、早食いで、食べものが胃に送られてきても消化は間に合いません。

胃痛や胃もたれ、吐き気を防ぐには、食事はあわてず、集中して、楽しみながら適量を食べることが大切です。

胃痛を防ぐためには?

1 消化に悪いものを食べない
脂っこいものや硬いものなど、消化しにくかったり、時間がかかるものは避けます。会食などで、どうしても食べなければならないときは、あらかじめ胃酸の働きを助ける胃腸薬を飲んでから食事をします。

2 早食いしない
食べものは、口の中でよく噛み砕かれて、唾液と混じることで、消化が進みます。よく噛まずに早食いすれば、消化の負担が増します。胃酸の分泌も間に合わなくなります。

3 食べ過ぎない
消化できる量を食べていれば、体に無理がかからず、胃痛や胃もたれとも無縁なはずです。腹八分目と言われるように、やや足りないかな、と思うくらいでやめるのがベストです。

4 夜寝る前に食べない
寝る前に食事を摂ると、眠ろうとしている胃腸を無理やり起こして働かせる状態になります。消化不良を起こして胃がもたれます。寝る3時間前からの食事はやめましょう。どうしても食べたいときは、消化によいものを少しだけにしましょう。

5 食後すぐに動かない
食事を摂ると、胃に血液が集まって、消化活動をスタートさせます。食べた後にすぐに動いてしまうと、胃に送られるべき血液が、別のところに送られて使われるため、胃での消化活動が不十分になります。

6 考えごとをしながら食べない
食事中は、副交感神経が優位に働き、血行がよくなり、胃酸も出やすくなります。考えごとや、ほかの作業をしながら食べると、交感神経が優位に働こうとして、胃酸の分泌を抑えてしまいます。消化不良になりやすいのです。