乳腺症、乳房痛

どのような症状が多いですか?

乳腺科の外来で、「乳腺症と言われました」「乳房が痛いです」とのご相談が最も多いです。比較的、若い年齢の患者さんは、月経周期に関連して、排卵後から月経までの時期に痛みが出たり、乳房全体に凹凸のあるコリコリしたしこりがあるという方がよくいます。

どのように検査、診断しますか?

乳腺にあるしこりや痛みは、一般的に、乳腺症と呼ばれています。乳腺症は、触診だけで正しい診断をするのは困難です。必ず、マンモグラフィ、および乳房超音波検査を行なうことが必要です。

その上で、画像上でもしこりが認められるときには、乳がんなども念頭に置いて、精密検査が必要になります。

検査結果で、しこりが存在しないときには、それ以上の精密検査は不要です。乳腺症は、病気ではありませんので、異常のないことをお伝えします。

乳腺症は生理的な現象で心配することはありません

乳腺症の場合は、あくまでも生理的な現象で、女性ホルモンのアンバランスによって起こり、誰にでも起こりうる症状であることであることを伝えます。乳腺症がある人で30歳以上であれば、必ずマンモグラフィや乳房超音波検査などの画像を用いた検診を1年に1回は行なうようにアドバイスします。

女性ホルモンのアンバランスを改善することも大事

女性ホルモンのアンバランスは、ストレスなどで悪化するため、規則的な生活を心がけたり、過度の飲酒やカフェインの摂取を控えることで、乳房痛やコリコリとしたしこりに触れることが改善することもあります。

また、症状が強い方には、漢方薬の「葛根湯(かっこんとう)」、あるいは、女性ホルモンを安定させるために低用量ピルの使用なども、効果が報告されています。