頭痛

女性にとても多い症状です

頭痛という症状が、重度の病気であることは稀です。しかし、女性にとても多く、神経内科を受診する最も多い理由です。また、女性外来を受診する症状としても非常に多くの人が頭痛を訴えて受診します。

慢性の頭痛は、緊張性頭痛と片頭痛(血管性頭痛)、そのほかに分類されます。

緊張性頭痛は、頭痛の大半を占める、いわゆる肩(首)こりによる頭痛で、首筋の痛みや非回転性のめまい、軽い気持ち悪さや嘔吐をともないます。朝は軽く、疲労の蓄積によって悪くなることも特徴ですが、睡眠の質が悪いと、起床時から自覚することもよくあります。

片頭痛は、ズキズキとした片側性の拍動性疼痛で、硬膜血管の拡張が原因です。古典的な片頭痛は、閃輝暗点などの前兆をともないます。女性に頻度が高く、月経前に多くなります。また、チョコレートなど血管拡張作用のある食品を食べた後や、性交後、水泳後、力んだ後などに起こる片頭痛があります。

大きな病気があるかないかを診断することが大事

頭痛の診断は、まず大きな病気が隠れている器質的疾患か、そうでないかの判断が重要です。

クモ膜下出血、頭蓋内出血、脳腫瘍のような緊急性のある病気で生じる頭痛は、突然「今までに経験したことのない」激烈な痛みで、明らかに慢性頭痛とは異なります。

慢性的な頭痛を起こす器質的な疾患としては、副鼻腔炎、下垂体炎、低髄液圧症候群、髄膜炎、硬膜炎、睡眠時無呼吸などがあります。

「最近、頭痛の頻度が増加した」「鎮痛薬が効かない」「発熱・意識障害・四肢麻痺や複視などの神経症状がある」などの場合は、神経内科での検査(頭部CT、MRI、MRAなど)をすすめます。

どのように治療しますか?

緊張性頭痛であれば、鎮痛剤が有効です。内服を我慢する人がほとんどですが、筋肉疲労ですから我慢するほど症状は悪くなります。鎮痛剤のほか、熱いタオルで頸部を暖める、ストレッチをまめにするなどが効果的です。良質の睡眠をとることも必要です。

片頭痛であれば、鎮痛薬は効かず、スマトリプタン製剤が効果的です。