膠原病 全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群

膠原病の最初に起こる症状は

膠原病は、リウマチ性疾患に分類されている病気です。そのため、関節痛が共通に起こる症状です。

全身性エリテマトーデス(SLE)は、関節炎があちこちに移動する病気であるのに対して、関節リウマチ(RA)では、関節炎が起こる場所は固定していて、持続します。

シェーグレン症候群の中には、手の指を痛がり、関節リウマチかと思うこともありますが、シェーグレンの場合の関節痛は腫れや熱感をともなわないことが多いため、そこで関節リウマチと見極めます。

発熱の程度は、疾患によって、ひとりひとり異なり、さまざまです。

皮膚症状も、膠原病の特徴的な症状になります。全身性エリテマトーデス(SLE)は、蝶形紅斑(蝶の形の赤い斑点)をはじめとして、さまざまな皮疹が起こります。

また、膠原病に特徴的な症状として、レイノー現象があります。レイノー現象とは、寒冷刺激や精神的緊張によって、手足の末梢の血管が発作的に収縮し、血液の流れが悪くなり、手や足の指の皮膚の色が蒼白、暗紫になります。冷感、しびれ感、痛みをともなうこともあります。また、血流が回復すると、逆に充血し赤くなります。レイノー症状はひどくなると、指先などに皮膚潰瘍を起こすこともあります。

膠原病の診断には、数年かかることも少なくなく、これらの症状があったら、膠原病専門医を受診して相談しましょう。

検査法は

膠原病を疑うような症状がある場合、病院で、まず行う検査は抗核抗体です。

採血によって抗核抗体を検査して、通常40倍以上であると、陽性とされますが、これでは健常な人の約2割が陽性となってしまいますので、膠原病の専門医は、スクリーニング検査としては160倍の人をさらに次の精密検査を行うようにしています。

抗核抗体が陽性の場合、次に、特異的抗体を採血でチェックします。SLEが疑われる場合には、抗DNA抗体、抗/U1RNP/Sm抗体を調べます。シェーグレン症候群が疑われる場合は、抗SS-A/B抗体を調べます。強皮症では、抗Scl-70抗体をチェックします。

全身性エリテマトーデス(SLE)

20代の女性に多く発症し、日本での患者数は5万人といわれています。

おもな初発の症状は発熱、だるさ、関節痛です。蝶形紅斑は必ず起こるわけではありませんが、あれば診断の大きな手がかりとなります。光線過敏症、口腔内潰瘍、脱毛が見られることがあります。口腔内にできる潰瘍は、通常の口内炎と違って、痛みがなく、口の中の上あごの固い部分などによく起こります。

SLEを疑ったら、血液(抗核抗体、血算、赤沈)検査、尿検査を行います。抗核抗体を検査すると、未治療のSLEの人は、ほぼ全て陽性となります。

血算では、リンパ球、白血球減少、血小板減少があるかどうかを見ます。赤沈は、高くなりますが、同じ炎症を示すCRPは、関節炎や漿膜炎を起こしていない限り上昇しません。

尿は、蛋白尿があるかどうかはもちろんのこと、尿沈渣に白血球、赤血球、病的円柱が見られるかどうかに医師は注目します。

これらを総合的に見て、SLEが強く疑われる場合は、採血で特異的抗核抗体、補体価という検査項目のチェックを行うことによって、SLEの確定診断と、どの程度の進行しているかを見極めることが可能になります。

SLEの治療は、その症状の程度と臓器に病変があるかどうかを診て、どのような治療をするかを決めていきます。原則としては、臓器に病変がない限り、ステロイド治療は行いません。

シェーグレン症候群

膠原病のなかでは、症状が軽く、病気があっても気づいていない患者さんも多くいます。

口や眼の乾燥症状が特徴的な症状です。また、腟の乾燥が起こる人も少なくありません。強い疲労感を訴える人も多いのが特徴です。

また、まれに肺や腎臓などの内臓に病変をともなうことがあります。検査をすると、しばしば白血球減少や、免疫グロブリンの増加、リウマトイド因子の陽性といった結果が出ます。

シェーグレン症候群の治療は、口、眼、腟の乾燥を抑えるための対症療法(保湿のためのケア)が中心になります。