思春期が早い(思春期早発症)

女の子の思春期は、乳房発育から始まり、女性ホルモンが徐々に上がっていくことによって、陰毛発育、生理へと進んでいきます。それと同時に女性ホルモンの作用によって、急に身長が伸びたり、骨の成熟が進んだりします。乳房発育の起こる年齢は平均10歳くらいですが、早い人・遅い人の個人差が大きく、前後2年くらいの幅があります。7歳6か月以前に乳房発育が起こると、早い方だと考えられます。生理の場合は平均12歳台でおこり、10歳6か月以前だと早いとされます。乳房発育だけが早く起こって、それ以外の二次性徴は進まないものを「早発乳房」と呼んでいますが、これは治療する必要がありません。しかし、「早発乳房」で始まって、様子を見ているうちに身長が急に伸び、他の二次性徴も進んで生理が早く来てしまうことがあります。思春期全体が早く進んでしまうので「思春期早発症」と呼ばれます。「思春期早発症」の場合は、治療が必要になることもあります。乳房発育が早くきたお子さんでは、定期的に身長の伸びや骨の成熟(手の骨の写真で判定します)、血液検査でのホルモンのレベルなどを見ておいた方が安心です。思春期早発症と診断されたお子さんは、乳房発育に伴って、身長の急な伸びが見られ、骨の成熟も進んでいます。血液検査でも卵巣を刺激するホルモンや女性ホルモンが思春期レベルに上がっています。女の子の「思春期早発症」は大部分が体質性のものですが、まれに下垂体や卵巣の病気のことがあるので、検査をしておくことが必要です。思春期が早く進むと、2つの問題が出てきます。1つは、周りのお友達より早く思春期が来てしまったことが、ご本人の精神的な負担になるかもしれないことです。もう1つは骨の成熟が早く進むと、早く身長が止まってしまう場合があることです。思春期早発症でも、進み方には個人差が大きく、治療をしなくても良い場合もあります。まず、下垂体や卵巣の検査をしたうえで、今後の経過を観察し、治療が必要かどうかを医師と相談する必要があります。