思春期は第2の誕生

「思春期」はこどもからおとなへ変わってゆく移行期全体をさす言葉です。この時期には女性ホルモンが上がっていくことによって、「二次性徴」と呼ばれるからだの変化があらわれます。女の子の二次性徴は、乳房が発育して胸が大きくなることから始まり、陰毛や腋毛が生え、その後生理(月経)が見られるようになります。生理が来てから2年くらいすると身長の伸びも止まって成人身長に達します。10歳ごろから胸が大きくなりはじめ、12歳台で生理が来るのが平均的な経過ですが、個人差が大きく、早い人と遅い人では前後2年くらいの幅があります。思春期にはこころにも大きな変化があり、周りの大人への依存と反発の間を揺れ動きながら自立してゆく時期になります。精神的にも自立した大人になるまでを思春期だとすると、現代の思春期はずいぶん長くなってしまうのかもしれません。女性ホルモンの上昇は急激で、2~3年の間に100倍以上に上がって大人のレベルに達します。思春期はからだにもこころにも「第二の誕生」と呼べるほどの大きな変化をもたらす時期であり、本人も周囲の大人もその変化に戸惑い、時にいろいろな問題を生ずることになります。