Q15.「体のいたるところにかゆみがあり困っています。」

A15.「肌の乾燥を防ぎお酒や辛い食べものを避けましょう。症状がひどい場合は服薬や塗り薬も。」

どんな症状? どんな病気?

          

かゆみを訴えて来院してくる場合、乾燥によるものが多いです。乾燥の激しい冬や季節の変わり目に起きやすいのは、『皮脂欠乏性湿疹』です。皮脂の分泌の多い身体の中心部から離れた部位で症状が強い傾向があります。顔では目の周りや頬、口の周りなどで起こり、身体では、手足やお腹で起こります。冬場に体が温まるとかゆくなり、ひどい場合は夜眠れないほどです。
同じような症状にはアトピー性皮膚炎があります。年齢によって症状や症状の部位は異なり、かゆみが強く、よくなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。多くは学童期によくなりますが、成人しても症状が続くこともあります。
また、突然、体にポツポツと膨疹が出て、かゆみが強いものが『蕁麻疹』です。通常は30分~1時間で焼失し、別の部位に出現することを繰り返します。症状が重い場合は、鼻づまりや気道浮腫、下痢や腹痛などの胃腸症状を伴うことや軽いショック症状が出ることもあります。

どんな診察をするの?

『皮脂欠乏性湿疹』や『蕁麻疹』は見た目でわかりますが、アレルギーかどうかは血液検査や家族歴(喘息やアレルギー性皮膚炎、鼻炎、結膜炎などがあるかどうか)で判断します。また、肌の状態(乾燥しやすい、刺激に弱い)なども考慮します。

治療や対処法は?

お風呂では体を石鹸でゴシゴシ洗いすぎないように注意しましょう。ナイロンタオルやスポンジも使わないようにしましょう。低刺激の石鹸を十分に泡立てて手でそっと洗います。入浴の温度も38~39℃程度にし、長湯しないで、硫黄などの入った入浴剤も避けましょう。血行が良くなり体があたたかくなるとかゆみが強くなるので、飲酒や辛い食べものは避けましょう。『蕁麻疹』は、胃腸障害や疲労が原因となることがあるため、食事の改善が重要です。内服治療では抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、蕁麻疹にはH2ブロッカーを服用することもあります。また外用薬として皮膚症状にはステロイドなどが効果があります。