Q14.「デリケートゾーンがかゆくて困っています。」

A14.「洗いすぎに注意して患部を清潔に保ちましょう。」

どんな症状? どんな病気?

          

女性外来で多い症状にデリケートゾーンのかゆみがあります。市販薬を長年にわたって使用し、ガチガチ、ボロボロになり我慢できなくなったころに来院するケースが多く見られます。経血やナプキンによる刺激を受けているデリケートゾーンの粘膜に近い部分は、もともと角質が薄く、雑菌が侵入しやすいという状態にあります。また、ストレスなどでもかゆみが出ることがあり、潔癖症や几帳面な人が発症しやすい傾向があります。汚れているからかゆみが出ると考えて必要以上にゴシゴシ洗うため皮膚のバリアが落ち、かゆみが増す原因になります。夜になるとかゆみが増すことも多いです。

どんな診察をするの?

見た目でわかる皮疹部分が生理用ナプキンを使用している部分にあれば、かぶれ(接触皮膚炎や刺激性皮膚炎)を考えます。ナプキンの部位からはみ出てお尻や腿の付け根などに広がっている場合は、白癬やカンジタの可能性もあるので糸状菌検査を施行します。

治療や対処法は?

まずは清潔を保つことが重要です。ただし石鹸で洗いすぎたり、トイレのたびに洗浄機を使ったりすると、常在菌まで洗い流してしまい症状が悪化します。デリケートゾーン用の洗浄剤で洗うか、ぬるま湯でさっと洗います。通気性のよい綿の下着の着用をオススメします。また、ナプキンを自分にあったものを選びましょう。生理が続くとナプキンが皮膚に密着している時間が長くなるのでいろいろ試して自分にあったものを見つけましょう。ドライメッシュは避けたほうが無難です。
かゆみやかぶれのある皮膚は、過敏になっているのでトイレットペーパーもやわらかい皮膚に優しいものを使います。症状がひどくナプキンの使用もつらい場合は、ナプキンの中央にゲンタシン軟膏、ワセリンを塗って刺激を和らげるのがよいでしょう。精神的なかゆみに対してはストレスの解消が重要ですが、軽い抗不安剤や漢方の服用も有効です。