Q12.「下痢と便秘の症状がひどくて悩まされています。」

A12.「漢方や鎮痙薬を上手に使いましょう。心と体のバランスを取って治療することが重要です。」

どんな症状? どんな病気?

          

下痢と便秘を繰り返す人や下痢だけ、便秘だけなどの症状を訴える人が増えています。過敏性腸症候群と呼ばれる病気がこれにあてはまります。男性と同じように働くことを求められる過緊張の女性などに多くみられる症状です。
命にかかわる病気ではないですが、生真面目でストレスを感じやすい人がなりやすく、下痢や便秘のほか、膨満感やガスが出る、吐き気などを伴うこともあります。便秘は月経前にひどくなり、月経痛と併存することもあります。以前は精神的な要因と思われていましたが、腸管神経のシステムが過敏なことによる機能障害とわかってきました。女性は男性の3~6倍かかりやすいと言われています。

どんな診察をするの?

排便によって改善する腹痛かどうか、便通異常(下痢や便秘)が続くかどうかなどで判断します。同じような下痢が続くクローン病や潰瘍性大腸炎、乳糖不耐症、あるいは大腸がんなどの疾患でないことを確認するために大腸内視鏡検査を行うことも重要です。

治療や対処法は?

下痢や便秘の症状を改善するために腸機能改善薬や鎮痙薬を使うことがあります。冷え性で月経前に下痢を起こすという女性には温経湯などの漢方も有効です。ストレスを排除することで改善することもありますので、自律訓練法を試みるのもよいでしょう。何にしても、心と体のバランスを取って治療することが重要です。