Q8.「胸が苦しくなったり、動悸がしたりして困っています。」

A8.「患者の生活や生活環境に症状が変わってくるので、通院しお医者さんに相談してみましょう。」

どんな症状? どんな病気?

          

動悸とは「心臓の鼓動を病的と感じる」ことを言い、女性の外来ではよくある症状です。
循環器疾患、呼吸器疾患、甲状腺疾患、更年期障害、パニック症候群、過換気症候群などを念頭に診察しますが疾患の重症度よりも患者個人の感受性により症状の程度が決まります。

どんな診察をするの?

動悸の起こり方や持続時間、治まり方、その他に付随する症状などを確認します。例えば、一瞬だけ動悸がする、または数秒、もしくは30分から半日続く場合や脈がとぶなどの症状がある場合、胸部に圧迫感を伴う場合は、心電図をとり、循環器専門医の診察を受 けるとよいでしょう。
また、体重が減少する、身体が疲れやすいなどの症状もあれば、『甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)』の可能性がありますので、甲状腺ホルモンの検査を行い、異常が見られる場合は専門医の診察を受けます。
まずは、疾患を除外するために心電図や胸部X-P、採血検査を行いますが、女性外来の場合、検査で異常がない人がほとんどです。更年期障害による動悸の場合は自律神経の不調により引き起こされています。また、メンタル面の問題により、強い不安感を伴う動悸の場合は『パニック症候群』を、不安な気持ちで息が苦しい、胸が締め付けられる、手足や口唇のしびれなどがあれば『過換気症候群』の可能性があります。
いずれにしても、患者さんの生活や生活環境を考慮し、カウンセリングを行い判断します。

治療や対処法は?

更年期障害による動悸が疑われたら、ホルモン充填療法を試みたりや桂枝茯苓丸、加味逍遥散、当帰芍薬散などの漢方の処方などを処方します。不安感が強い場合は、神経系に効果のある半夏厚朴湯を処方します。パニック症候群や過換気症候群の可能性がある場合、カウンセリングを行い不安感を払しょくすることで心身の安定を図ります。また、必要なら安定剤やSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を処方します。症状がひどく、うつなどが傾向が強い場合は専門のお医者さんに相談します。