Q3.「月経前になると怒りやすくなったり、イライラしてしまいます」

A3.「月経前、数日間続く感情の起伏や体の不調は、『月経前症候群(PMS)』の可能性があります。」

どんな症状? どんな病気?

          

月経前期に「イライラする」「精神的に不安定」「憂うつになる」「集中力が落ちる」などとネガティブな感情を持ったりや自己評価をしたりするものの、月経の経過ととともにそれらがスーっとなくなるというサイクルを多くの女性は経験しています。自分では気づかないものの、パ-トナーや子供に指摘されて初めて気づく場合もあります。感情の起伏が強く長くあり、日常生活や仕事面に影響が出るような場合、『月経前症候群(PMS)』として医療ケアが必要となります。その他の症状として、肩こりや頭痛、腹部が張り痛み、便秘がひどくなる、貧血、肌アレ、乳房が張って痛い、むくむ、体重が増えるなどの身体的症状をが出ることが多いですが、これらも月経の経過とともに消えていきます。

どんな診察をするの?

『月経前症候群(PMS)』の診断では、内科系の疾患(貧血、糖尿病、甲状腺機能異常、時には膠原病や肝機能障害など)がないこと、うつ病などの心療内科系の疾患がないことを、問診や血液検査を行い確認します。また、排卵があることがこの疾患の前提となりますので、基礎体温の記録を指示し、排卵があることを確認します。その次に、月経周期とともに、どのような症状がどの程度あるか?発症するタイミングは?などのデータを2か月程度記録してもらいます。症状が周期的に起こり、症状が強くて長い場合に初めて診断が確認できます。

治療や対処法は?

人によってその症状が様々なことから、治療法もいろいろあります。お医者さんと相談して自分の症状や希望に応じて決めるとよいでしょう。
ビタミン剤、ミネラルを含むサプリメント、ホルモン療法、ピル、鎮痛剤、利尿剤、抗うつ剤、睡眠薬、漢方薬など、いろいろあります。症状や周期のデータを記録することで症状を客観的に知り、自分自身を知ることで体と心のセルフコントロールが身につくことも多いようです。自分のリズムに合わせて、時には「無理をせずに休みをとる」など心と体のバランスを取りながら上手に付き合っていくことも重要です。