思春期のやせ

思春期は急激に身長が伸びる時期であり、当然体重も増加していきます。栄養も成長期のため成人より多く必要で、中学女子(12~14歳)の食事摂取基準は2400カロリーとなっています。しかし、実際に摂取されているカロリーはこれを下回っており、世界的には肥満の増加が問題となっている中で、日本では逆に若い女性のやせの割合が増えていることが大きな問題となっています。不健康な状態である過度のやせを理想の体型と考える現象がマスメディアなどの影響で広がっていることが背景にあると思われます。小児期・思春期の標準体重は身長によって違うため、肥満度曲線(日本小児内分泌学会ホームページ http://jspe.umin.jp/public/himan.html) を参考にすると良いでしょう。標準体重の-10%から+20%が標準範囲です。身長が150㎝であれば39kgから52㎏が標準範囲となります。一人一人の個人差があるため、同じような身長・体重のバランスを保って成長してゆくことが大事です。思春期のやせは栄養の不足からホルモンの異常をきたし、体重だけでなく身長の伸びも止まったり、二次性徴が来ず無月経になったりすることもあります。思春期は一生分の骨を作る重要な時期ですが、この時に栄養やホルモンが不足すると骨密度が低くなり、若い時から骨粗鬆症になってしまいます。これは成人になってから取り戻すことは難しく、一生影響する問題です。成長に大切な時期には必要な栄養をとり、規則正しい生活と適度な運動で健康なからだを作りましょう。