不正出血

不正出血とは?

月経以外の性器出血を不正出血といいます。月経であっても、いつもより極端に量の多少がある場合や持続期間が長過ぎたり、短か過ぎたり、また不定期に繰り返される場合なども不正出血と考えてよいでしょう。

不正出血は多くの人が誰経験する症状ですが、生理痛がひどくなったり、貧血になるほどの不正出血があったら、原因を突きとめるために、婦人科を受診してください。不正出血を長期間放置しておくと貧血になったり、重大な病気が進行し治療が難しくなることがあるので、早めに出血の原因と部位をはっきりさせることが大切です。

どんな病気が考えられますか?

不正出血の悪性のものには、子宮がん、卵管がん、膣がん、外陰がん、子宮肉腫などがあるからです。
病気によって、出血する場所もさまざまです。
ホルモンバランスの乱れやポリープ、子宮内膜症、頚管炎など子宮内部から出血するのですが、かぶれやただれなどの炎症で、腟、外陰部から出血することもあります。
また、子宮外妊娠の場合には、卵管から出血します。

         

どんな検査をしますか?

① 妊娠の可能性の有無(無自覚で、絨毛性疾患のこともあるので出血原因が不明のときには尿妊娠反応をチェックします)。
② 出血部の確認をします(外陰、膣、子宮頸部、子宮体部、尿道口)。
③ 機能性出血か器質性出血かを見極めます。
機能性出血とは、子宮内膜からの不正性器出血で妊娠や子宮体部などの器質的な病気がある場合を除外したものです。機能性出血は、思春期から老年期までのあらゆる年代で発生し、不正性器出血の約30%を占めます。排卵性出血と無排卵性出血があるので、基礎体温が参考になります。
器質性出血は、背後に出血の原因になる病気が隠れている場合です。悪性腫瘍(がん、肉腫)良性腫瘍(筋腫、ポリープ、肉芽など)炎症(子宮内膜炎、卵管炎、膣炎)、外傷などがあります。
④ 薬物使用の有無(女性ホルモン剤、乳がん治療薬など)。
⑤ 内科的疾患の有無がないかどうかも確認します(出血傾向の出る疾患)。

どういった治療をするのでしょうか?

機能性出血は原則として、ホルモン剤による治療や止血剤で対応します。排卵期の出血が考えられる場合は、基礎体温表をつけて卵巣機能の確認をします。

何か原因となる病気があることによる出血(器質性出血)では、それぞれの病気に対応する治療を行います。
また、受診の機会に、年1回の婦人科がん検診を受けることをおすすします。同時に、性感染症(STD)のクラミジアについても検査で確認しておくといいでしょう。