妊娠初期の流産治療について

妊娠初期(妊娠12週未満)の流産治療としては待機療法(自然に経過をみる場合)と手術療法があります。どちらの治療を行うかは患者さんの症状(出血や腹痛)と超音波検査でみた子宮内の状態によって異なります。出血や腹痛がある場合は「進行流産」といい、胎嚢(赤ちゃんを包む袋)が完全に排出された状態を「完全流産」、胎嚢が一部排出している状態を「不全流産」といいます。症状が全くなく子宮内にまだ胎嚢が見える状態は「稽留(けいりゅう)流産」といいます。

完全流産の場合は、一般的には待機療法となります。不全流産と稽留流産では、胎嚢を除去する必要があるため手術療法が選択されることが多いですが、出血、感染などの症状が落ち着いている場合には待機療法を選択することも可能です。手術療法には鉗子を用いる方法(掻爬法)と吸引器を用いる方法(吸引法)があります。最近では次の妊娠を考慮し子宮内環境への影響が少ない吸引法(手動真空吸引法;MVA)が普及しています。

【参考サイト】
日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4