セックスレス

どのような相談がありますか?

「相手に不満はなく、嫌いでもない」
「私はいいが相手がどうか、いまさら聞くのも変だし」
「互いに忙しく、ほかの楽しみもあり、結婚以来2年になるが2~3回。子どもが欲しくなって相談に来た」などという相談で、婦人科を受診します。また、「結婚以前はセックスは定期的にありましたが、結婚後、数回しかなく、どうにかしたい」と相談に見える方も婦人科にはいらっしゃいます。

セックスレスの定義とは?

日本性科学会の定義は、「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交、あるいはセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期に渡ることが予想される場合、セックスレス・カップルのカテゴリーに入る」とされています。

治療の方法は?

上記の診断に当てはまっても、カップル、個々人が何を望むかによって、治療の必要性が決まります。お互いに不満がなければ、治療は必要ありません。

妊娠の希望があれば、排卵期を見定めて性交を持つ「タイミング指導」という不妊症の初歩的治療をします。性交の意欲はあっても、子宮内膜症や腟炎のために、性交痛がある場合は、婦人科的な治療を行います。

性交の意欲低下には、うつ状態や適応障害などの精神的問題がありえます。女性の性欲低下には、妊娠の不安が先行したり、背景に過去の妊娠・出産のトラブルを引きずっていることや、生育歴の問題もあります。

また、最近は男性の性欲低下が増えており、その原因は「愛情の質の変化」、男女関係から、例えば母と息子・兄と妹・親友関係のように変化し、エロス的な関係がなくなるということも増えています。

カウンセリング過程で、パートナーあるいは、本人の生育暦や人間関係の持ち方が根幹にある場合が判明することもあります。ご本人が女性外来のカウンセリングに何を望むのかを明確にしつつ、悩みによって、婦人科以外の相談場所を紹介することもあります。