不妊

不妊の原因は、男女ほぼ同数です

正常な性機能を有するカップルは、避妊しなければ1年間でその80%、2年間で90%が妊娠します。このことから、2年間以上、妊娠の兆しがないカップルは、不妊症と診断されます。不妊の原因は、女性側30%、男性側30%、残りが原因不明です。男性と女性の原因がほぼ同数。女性だけが原因でないことがよくわかります。

原因は、大きく分けて3つ考えられます。
①内分泌・排卵に原因がある場合
視床下部・下垂体系の異常、高プロラクチン血症、黄体機能不全、全身疾患などが考えられます。

②卵管に原因がある場合
卵管の通過障害がおもな原因で、ほかにクラミジア感染などによる炎症性卵管周囲癒着、子宮内膜症性癒着などが考えられます。

③子宮に原因がある場合
子宮内膜症子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症、子宮奇形、子宮内膜癒着など。

このほか、子宮頸管に原因がある場合、男性に原因がある場合(免疫=抗精子抗体、抗透明体抗体)などの原因もあります。

どのような検査があるの?

不妊の検査、治療には、それぞれ最適なタイミングがあります。基礎体温表をもとに、検査の日程を決めていきます。血中ホルモン検査、卵管疎通性検査(子宮卵管造影術、卵管通気法、卵管通水法)、超音波検査、精液検査、性交後検査、免疫学的検査などを行います。

治療にはいくつものステップがあります

治療としては、いくつものステップと種類があります。
排卵誘発剤(排卵誘発剤はクロミフェン・またはセキソビットが最も使用頻度の高い薬剤)を使って、タイミングを見て性交を行う方法。
人工授精(精液を人工的に女性性器内に注入する方法)を行う方法。
体外受精=IVF(採卵した卵細胞を試験管に入れ洗浄、元気な精子と混ぜ、培養液中で受精すれば受精卵となり、採卵2日後、4~16分割卵を子宮口から子宮内部へと移植します)による方法。
顕微授精(卵細胞に小さな穴をあけ精子を注入する)による方法。
これらの治療を必要に応じて、医師と相談しながら選択して行います。ひとつの治療に長くとどまらず、医師と相談しつつ、適切な治療に進むことも大事です。

カウンセリングを行いながら進めましょう

不妊症カップルのほとんどは、「いつになったら妊娠できるの」「本当に子どもができるの」などの不安を抱えています。カウンセリングを行いながら、治療の方法ややめどきも含めて進めていってください。
不妊専門クリニックには、不妊カウンセラーが常駐しているところも増えています。定期的に性交渉を持っているのに1年以上妊娠しないカプルはまず一度産婦人科を受診することをオススメします。