不安

不安が続くと苦痛で生活の質を低下させます

不安は、不快であいまいな憂慮の感覚で、誰もが体験する一般的なものです。とはいえ、慢性的な不安は、苦痛をともない、生活の質を低下させます。しばしば頭痛、発汗、動悸、胸部圧迫感、腹部不快感などの自律神経症状や焦燥感をともないます。

病的なものかどうかを診断するには

まずは、その不安が正常な範疇のものか、病的なものかを判断する必要があります。病的な不安とは、与えられた刺激に対して、その強さや持続期間が不適切と判断できるものです。

病的な不安をともなう疾患として最も多いのは、不安障害です。不安障害には、パニック障害、恐怖症・社会恐怖、強迫性障害、急性ストレス障害・外傷後ストレス障害、全般性不安障害が含まれます。不安は、さまざまな身体疾患や、うつ病・統合失調症など、ほかの精神障害の一症状として生じる場合もあるので、病院では、身体の病気の有無や、不安以外の精神症状があるかどうかの確認をします。

身体の病気の有無を探るために、標準の血液生化学検査、甲状腺機能検査、心電図検査を行います。
また、女性の場合、月経前症候群(PMS)の一症状として不安が増強することもあるので、月経周期との関連も確認します。

不安の原因になる病気が見つかったらどう治療しますか?

身体の病気やほかの精神疾患が不安の原因である場合には、その原因となる病気に対する治療を行います。

不安障害がある場合については、薬物療法(ベンゾジアゼピン系薬物、SSRIなどの抗うつ薬など)が有効です。薬物療法だけの治療に抵抗を感じる人も多いため、病気の状態に応じて、適切な精神療法も組み合わせて行います。